落葉のセレナーデ

音もたてず 落葉が降る
秋の夕暮れ
想い出を 集めるように
女がひとり
夜よ来ないで こんな寒い日は
やっと忘れたことさえ
想い出すから
踊る枯れ葉 見つめながら
ため息 ひとつ

まぶた伏せて 歩きだせば
泪ひとすじ
木枯らしに 背中を押され
つまづきながら
愛しすぎれば 想い出が痛い
すぐに会いたくなるのは
仕方がないわ
少しづつ 忘れる事が
一番なのに

愛しすぎれば 想い出が痛い
すぐに会いたくなるのは
仕方がないわ
さよならの 数を数えて
季節が廻る
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