浪花ふたりづれ

人の幸せ ふしあわせ
心の持ちよう ひとつやで
春まだ遠いと 云わんでも
やっとここまで きたやない
今日はふたりに めぐみ雨
こみちの蕾(つぼみ)に ふりそそぐ
ぬれて帰ろや 天下茶屋(てんがちゃや)
惚れたあんたの 傘になる

金(かね)がぎょうさん あったって
あの世に持っては いかれへん
損得勘定 しなくても
泣いて笑ろうて 帳消しや
今日はとことん 差し向かい
通天閣さえ ほろ酔いや
登り下りの 浮世坂
命あずけた ひとやもの

裏も表も すのまんま
いつもあんたが 好きやねん
きっと花咲く 浪花(このまち)で
うちはあんたと 生きるんや
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