シナモンティー

思い出も雪のように
手のひらに溶けてなくなれば
ねえ 悲しくないのに

君の声 君の腕 いたずらな笑い顔全部
ねえ 降り積もって 抜け出せない

おそろいのリング かばんに結んで
卒業しても ずっと一緒だよって
駅前のカフェテラス
君の好きなシナモンティー
制服姿の 横顔

ホントは私気づいていたんだ
だって 君だけ見つめてたから

思い出も雪のように
手のひらに溶けてなくなれば
ねえ 悲しくないのに

君の癖 君の文字 やわらかな髪の毛も全部
ねえ 降り積もって 抜け出せない

空っぽの心 電車に乗せて
慣れないヒール履いて揺られてる
車窓には カフェテラス
君の好きなシナモンティー
あの日の二人の面影

ホントは私 全部わかってた
だって 君が大好きだったから

「さよなら」は風のように
音もなく切り裂いていった
ねえ やさしいふりして

君の声 君の腕 いたずらな笑い顔全部
ねえ 私だけが 止まったまま

懐かしい シナモンの香り
君は誰見つめてるの?

思い出も雪のように
手のひらに溶けてなくなれば
ねえ 悲しくないのに

君の癖 君の文字 やわらかな髪の毛も全部
ねえ 降り積もって 抜け出せない
春が近づいても ねえ 君の季節抜け出せない
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