ノイズ

真夜中 砂嵐 消せないテレビ
大きな瞳に反射する間
1人が好きだと言い訳してた
少年時代が蘇る

「感受性が多感なせい」そう言って僕のせい
「どうせこの御時世」それで終わらせる

ノイズ混じりのシアワセを見ていた
食卓の上に並んだ笑い声
思い出すのは穏やかな色彩
あの日確かに僕は 笑っていた

真昼の青空 消えそうな月
鏡に映った僕に似ていた
孤独が味方と強がってみては
少年時代に怯えた

「可能性」優先性自然に手遅れ
「どうせ運のせい」それで諦める

ノイズ塗れの思い出を見ていた
帰り道二つ並んだ影法師
繋いだ手からシアワセがこぼれる
あの日密かに僕は...

囲んだロウソクの
火を吹き消せなくて
溶けて歪んで変わってゆく
崩れてく日常
僕が犯した罪 嗚呼

ノイズ混じりのシアワセを見ていた
食卓の上に並んだ笑い声
思い出すのは穏やかな色彩
あの日確かに僕は 生きていた
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