無色透明カメレオン

集団行動が苦手です 余計な攻撃受けないよう
目立たぬように隅っこで 保護色被って黙っている

共通の敵を作っては ゲラゲラ笑っている奴がいて
合わせて作り笑いの僕は 死んでるように見えるだろう

悪意の渦に翻弄され 胸に押し戻す言葉たちは
素直に言えなさすぎてもう 奥底で腐り始めている

『自分らしくあればいいんだよ』
どこいったって聴こえてくる
そもそも らしくって何だった?
息潜めてるうちに 忘れた

コンクリートなら灰色に 芝生の上なら緑色に
「本当の自分の姿はどう?」
…そういえば僕は何色だ?

無色透明なこの身体は きっと誰にも見えないよな
居ても 居なくても同じこと
そんなの生きてるって言わない
ギブギブギブアップ もう一回
ギブギブギブアップ やり直したい
それすら もう言えないままで
世界に置いてけぼりになる

当たり前のように 笑って
当たり前のように 泣いて
いつかの僕はきっとそんな風に
自分だけの色を持っていたんだ

あと少しの勇気さえあれば この狭い世界を抜け出して
取り戻す事が出来るのか 僕は 僕自身を
ここじゃないどこかにきっとある
僕の居場所が きっとある
周りの色に合わせながらも 逃亡企ててるカメレオン
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