恋愛詩

愛することは 人の坂道
登りきりたい 果てるまで

涙笑いに 汚れた顔も
九十九(つづら)折り行く 結び合い

日向の中で 花に身を寄す
人の世の夢 若き夢

花橘は 丘の上に咲く
清水を受けて 水車鳴る

ひねもす風に 心包みて
夏紅の 中を行く

どうせこの世は ひとつの命
嬉し悲しも ふたりなりゃ

四方山々が 夕焼けに
焼かれて消える 果てまでも
×