スノウミュート

下手なままで良かった 血を吸われながら
陽に灼かれながら 変わらないでいられたら

思い出すエイトビート 足りないものばかり 汚れたものばかり
そこに総てあったのに

終わりも始まりもないメロディ
流れ星がいま 流れる
夜が終わる

雪のない街に住む人が はじめて雪を見るような
海のない街に住む人が はじめて海を見るような
胸騒ぎが

君に会えて良かった 悲しい事ばかり
苦しい事ばかり 起こった気もするけど
思い出してみるよ

はじめて歌った日
はじめて踊った日
そのぎこちない仕草を

終わりも 始まりもないメロディ
眠り姫の歌 流れる
夜が終わる

雪のない街に住む人が はじめて雪を見るような
海のない街に住む人が はじめて海を見るような

あの胸騒ぎは 雪の中で踊るような
海のない街を はじめて出ていく日のような
恋だったのに

雪のない街に住む人が
海のない街に住む人が
風のない街に住む人が 風の中で踊るような
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