沈んだ塔

迷い込んで 目が覚める
夢の中のゆめのゆめ
長い間 二足歩行の幻を見ていた
ここは眠りの町

名前はないけど 新しいぼくのすみかは

沈んだ灰色の 塔の上の
歪んだ 赤や 黄色の 雲の真下

蒸気機関は走る
悲しみの国の大使はここにやって来れない
近づくためには 離れていくことを
おそれてはいけない

図面をかく鳥
虹のように広がる 真実の背骨

沈んだ灰色の 塔の上を
歪んだ 赤や 黄色の 雲がゆく

どうかこの夢が 終わらないように
どうかこの夢を 忘れないように

沈んだ灰色の 塔の上を
歪んだ 赤や 黄色の 雲がゆく
塔の夢に眠る 塔の夢に沈む
塔の夢に眠る 塔の夢に沈む
歪んだ 赤や 黄色の 雲がゆく
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