アルコ

あの日私たちが見た夢を
君はまだ憶えていますか
冷たい風のなかで

鳥たちが飛び去った空に
一条(ひとすじ)の雲が 弧を描いて
東へ どこまでも伸びてゆく

激しく生きずとも強く
あなた愛したかった
その手をただ
ただ静かに守るように
握っていたかった
Please never let me go

ありがとう 美しい人よ
あなたという明日に
出逢えたこと 信じられたことすべてが
幸せだった

あの日私たちがいた朝を
どこまでも灼きつけてゆく
照り返す陽のなかで

雛鳥が呼んでいる空は
見上げている雲は
生命をまた変わらず抱きしめてくれますか

さようなら 美しい人よ
あなたという明日は
どんなときも 希望へと変わる光を
連れてきました

水は流れ 潤してゆく
そしてこの星は今日も青いままで

何もかもが形を失くした世界は
何を私たちに残したのでしょうか

どうしてもっと早く 気づけていたはずなのに
傷つけあい
それでもまた赦し合えるのなら

その手をただ
ただ静かに守るように握っていたかった
Please never let me go

出逢えたこと 信じられたこと すべてが
幸せだった

あなた愛したかった
その手をただ ただ静かに守るように

激しく生きずとも強く
あなたという明日は
どんなときも 希望へと変わる光を
連れてきました
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