骨頂節

どうあがいても どう力(りき)んでも
牛にゃ 飛べない 空がある
曲げて ゆずれぬ 道もある
俺は俺だよ 俺なしに
俺は咲けない 俺だから
七つ負けても にっこり起きて
あとの一つを 勝ちにゆく

どう忍んでも どうこらえても
春にゃ咲けない 花がある
胸に火を抱く 山もある
可愛いあの娘にゃ すまないが
好いた惚れたは あとまわし
夢の一文字 たすきにかけて
男いばらの道をゆく

どう吹かれても どう踏まれても
白を黒とは 言えないさ
すててゆけない 意地もある
命飾って浮かぶより
誠だきしめ 沈みたい
曲がりくねって 流れる川も
いつか出てゆく 海がある
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