おおやま桜

雪が消えずに 残っていても
今年(ことし)も咲いたよ きれいに咲いた
薄紅色(うすべにいろ)の つぼみが開き
大枝いっぱい 咲き誇(ほこ)る
そんなお前が 自慢(じまん)の宝
周囲(まわり)を見守る おおやま桜

香(かお)りほのかな 辛夷(こぶし)やすみれ
桜を囲(かこ)んで やさしく開く
春の息吹(いぶ)きを 手招(てまね)きながら
まわりの山にも 悠々(ゆうゆう)と
幸(しあわ)せの花 分け合うように
今日(きょう)も見守る おおやま桜

昔(むかし)むかしの その昔から
みんなの暮らしを 眺(なが)めていたね
強く大地(だいち)に 根をのばし
空に向って 伸(の)びてゆく
元気(げんき)出せよと 言ってるような
明日(あす)を見守る おおやま桜
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