Summer Again

窓辺に立つ君 風になびく髪
陽射しがとかしてさらう
かざした手のひら 涼しい横顔
まだ白い肩を抱きしめる

去年の夏 灼けた肌に
眩しかった水着のあと
くちびる寄せるたび思い出すよ

明日の今ごろ 二人はこうして
潮騒の中にいるね
二つのトランク 旅立ちのしたく
はしゃいでた君が愛しくて

こんなそばに 腕の中に
いつもそっと寄り添うひと
今でも僕はまだ戸惑ってる

遠いあの島から 夏の匂いの風が
きまぐれな夢のような君を少女に変えるよ
夏の幻だと くちづけをした夜の
くるおしいあのまなざし
せつなさ 胸をよぎる

エメラルドの海 空に舞うしぶき
濡れたその肌が光る
珊瑚礁の中 熱い砂の上
新しい君と出会うだろう

遊びつかれた棕櫚の木陰
すべて落ちた本を閉じて
あどけなくまどろむ君がみたい

そして何度もそう そっと確かめるだろう
ふりむいて笑う君をもう僕だけのものだと
時が止まってゆく
何もしないでいよう
贅沢な退屈だけ楽しむ 君と二人

遠いあの島から 夏の匂いの風が
きまぐれな夢のような君を少女に変えるよ
夏の幻だと くちづけをした夜の
くるおしいあのまなざし
せつなさ 胸をよぎる
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