異国にて

さすらう心のまま 風まかせ
遠く離れひとり 歩くよ
石段にうづくまる 老人は
何をおもい続けてるの

白い季節と雨の季節を
時はめぐりすぎ繰り返す

わけもわからず こみあげる涙
悲しくはないのに なぜなの
チャペルを飾る 花嫁の姿
通りすがりに見た 微笑

高く 低く はるかな空へ
幸せの鐘の音 鳴り響く

紅に染る 街を見おろす
夕もやがあたりを かすめる
家の窓に あかりが灯れば
たまらなく 恋しい世界

遠い遠い 知らない街に
淋しさ残して 帰ろう
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