少年時代

通り縋る風 前髪を掠めた 坂道の途中で立ち止まる
青臭い記憶に この胸がざわついて 振り返る真っ白な入道雲

あの日産まれた夢の色かたち 蘇るよ
絵の具塗りたくった原色のイメージ
心の空にでたらめ描いたのものは 雨上がり架かる虹

少年時代 未来の色は 夢憧れそのままに
時を止めた 透明な世界 何だって叶うと信じてた

人はいつだって日溜まりを求めて 躓いて転んだり泣いたり
仕方ないねって肩落とす影法師 咽び泣く蜩は何を語る

夢中で生きる日々 変わるもの変わらないもの
それに気付かぬまま大人になっていく
刻む足跡 愛しく想えるように 希望たちを胸に留め

少年時代 真夏の光 あの輝きを抱きしめて
時を止めた 透明な世界 そこには永遠があった

日が暮れるまで虫籠持って
擦り剥いた傷も今は懐かし
遠ざかる思い出 三角公園の夕日
重なり合う情景はどれも宝物

少年時代 息を切らして ただ純粋に突き抜けた
終なき空に尽きせぬ想い どこまでも響かせて

少年時代 未来の色は 夢憧れ 虹の色
時を止めた 透明な世界 離れてもその場所から
届けて澄んだメロディー
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