秘密結社

怪しい店がある 街の片隅に 異国様式の看板が不気味
消えかけになった蛍光灯が 不規則に明滅を繰り返す
客一人も見当たらないが 営業はしているのかな

遂にある晩 閃いてしまった 怪しい店のその正体について
秘密結社のアジトじゃないかと 冴えわたる頭脳ははじき出した
「客の振りで潜入捜査」そう予定表にも入れた

この地球を守る使命を背負う覚悟はできた
ヒーローというものはこうして生まれるもの
最早この力を隠すのはやめにしよう

都会特有の無関心という恐怖 その傍らに潜むブラックホール
隣の部屋に住んでいる人の顔すらも知らないで暮らしてる
考えたらおかしな話だ 田舎ではあり得ないこと

都会特有の盲点を突いて 悪の温床と化す何気なき日々
世間の目を欺いて 平気な顔して 良い人を装ってる
簡単に騙されるだろう 僕一人を除いてはね

この地球を守る使命を背負う覚悟はできた
ヒーローというものは背中で語るもの
敵の罠を潜り 中枢を貫け

怪しい店の地下 こうしてる間に化学実験が行われてる
一刻を争うぞ 急いで救出せよ 次の犠牲者が出る前に

この地球を守る使命を背負う覚悟はできた
ヒーローというものはこうして生まれるもの
敵の監視を潜り 中枢を貫け
明日の笑顔を守るため 戦え

閃いたのは もう三度目になる 当たったことはまだ一度もない
だが今度の店は秘密結社だろう 間違いない 待っていろ
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