BABEL

「恋しい恋しい。」と弱らせては、苦しみに歪む顔が嬉しい

ごめんね、泣く程に想って?
その想いが笑顔の素材を創るから

間違いなく君が壊れていても、敢えて修理には出さないだろう

「君に会うために、愛し合うために、生まれて来たんだよ。」
ネジを飛ばして、故障した君は捧ぐ
-全てを僕に下さい-

「寂しい寂しい。」が聞きたいから、意地悪い“拒否”を許して欲しい

ごめんね、吐く程に重くて
その重さが君との天秤を保つから

何時でも消せる様に愛を鉛筆で下書きしていたけど、
“夢”ってタイトルの絵に
必要不可欠な“テーマ”を見つけたんだ

ヒトの姿のまま描けないなら、皮膚を脱ぎ捨てて何にでもなろう

「“君”と云う色を失くしてしまう…ならいっそ殺してよ。
僕を殺してよ。」

「君に会うために、愛し合うために、生まれて来たんだよ。」
完成させたこの絵の裏に隠す
-全てを僕に下さい-

気の短い僕は待てないから、予定を繰り上げ、こじ開ける花
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