無防備天使

淋しがりの夏が駆け出すから
ついつられ 君をさらった
汗をかくサイダー 頬にあてて
ストローを ちょっぴり噛んでいた

知らぬふりしたイノセンス
はにかむえくぼに 秘密隠して

舞い降りた 無防備天使
風になる 無防備天使
ひまわりのように眩しくて
今 青春 揺れる

誰もいないからと手をつないだ
二人きり 急行列車
つかの間の夢だと忘れないで
心半分 少女は瞳を見ない

一人のときに聞くために
白い貝がら ポケットに入れ

美しい 無防備天使
儚げな 無防備天使
ガラス玉みたい 愛しくて壊れそうで

行かないで 無防備天使
はなしたら 飛んでいくだろう
地上のことには目もくれず
知っていたよ
空は遠い
羽根が一枚 ひらり
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