星のエレジー

風が吹いてる 夜更けの駅に
肩をすぼめた男が一人
北へ行く 夜汽車を見つめて佇み
故郷はるか 緑に抱かれ
眠っているのか 星空の下

風が吹いてる 夜更けの街を
自転車おして 男が帰る
北へ行く 夜汽車に背を向け歩き
遠ざかる汽車がつらい
いとしい人よ どんな寝顔で
眠っているのか 星空の下

北へ行く 夜汽車のともしび消えて
星空と男がのこる
恨んだはずのおやじのことも
今は許せる星降る夜は
×