眩暈

慰めをいくつも欲しがった君の心に
張りついた影が悲しみを手招いている
一匙の優しさもどんな台詞も犠牲者に変わる
素直さが嘘を装うのなら言わなくてもいい

眩暈のする日差しの中で 胸のいたみ 透かしてみた
微熱のような風に飛ばれそうな未来を 口ずさむ

静寂にむなしさを詰め込んだ僕達は
捨てられない孤独ばかりを集めては持て余している

眩暈のする日差しの中で 胸のいたみ 透かしてみた
いとしさだけは裏切りたくはないから
きりもなく さみしさを 重ね合う

見失ってしまう 熱は冷めてしまう
だから寄り添って いつかは本当を囁きあって
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