とても小さくて、きっともう見えない。

さあ、君のその終わり誘う。
そう、声。
歌の伸びやかなる。

二度と、二度と。

響かないんだろう。

ねえ、君のその強き足取り。
そう、女神。
しなやかたる。

最期の。

僕の大好きなボイス、僕の抱きしめたボイス、
僕の知らないエインシャントソング。
この世界の区切りを、二人きり確かめよう…U

さあ、全て痛みを取り除く。
そう、声。
歌の伸びやかなる。

きっと、きっと。

落ち着くんだろう。

僕の大好きなボイス、僕の抱きしめたボイス、
僕の知らないエインシャントソング。
この世界の区切りを、二人きり待とうよ。

閉園のベル、鳴らし終えた君。

輻射された君の歌、聴きながら二人。お互いの好きなところを、
最期に順繰り、挙げていこう。

僕の大好きなボイス、僕の抱きしめたボイス、
君だけが知るエインシャントソング。
この世界の悲しみ、二人きり纏う。

僕にはもうホワイトノイズ、僕の輪郭にラストキス、
君だけの僕でいるよ。

「明日の朝、何食べよう?」

囁いてみよう。

囁いて、眠ろうか。
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