春の朝

白い朝もや くぐって走る
夜明けの汽車は ふるさとへ
私きめたわ このひとと
苦労いっしょにしてみます
いじっぱりな父が こわいけど
あともどりできないと 誓う春の朝

駅や街なみ 昔が残る
小さな古い 城下町
たとえだめだと 言われても
嫁にもらうというあなた
うまく話してねと 心では
祈るように目をふせて 歩く春の朝

庭の桜が はじけるように
うすべに色を みせてます
奥の部屋では あのひとと
父の大きな笑い声
お酒をつけながら 涙ふく
私見てかあさんも 笑う春の朝
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