納沙布岬

北の岬に ひとり来て
砂浜に立ち 島想う
汐騒(しおさい)かおる 最果ての
海峡こえれば ふるさとよ
ああ納沙布に 霧がふる

漁火(いさりび)ゆれて 霧笛(むてき)泣く
運命(さだめ)かなしい 北の島
沖のかもめの ささやきも
海峡こえれば ふるさとよ
ああ納沙布に 雨がふる

凍(い)てつくような オホーツクの
空にひとすじ 流れ星
彼方(かなた)につづく 流氷の
海峡こえれば ふるさとよ
ああ納沙布に 雪がふる
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