影を慕いて

まぼろしの 影を慕いて雨の日に
月にやるせぬ 我が想い
つつめば燃えゆる 胸の火に
身は焦(こが)れつつ
しのび泣く

君故(きみゆえ)に 永き人世(ひとよ)を霜枯れて
永遠(とわ)に春見ぬ 我がさだめ
永ろうべきか 空蝉(うつせみ)の
儚(はかな)き影よ
我が恋よ
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