水色のスーツケース

何処かで誰かが 呼ぶような
そんな気がして 旅へ出た
水色のスーツケースの中には
消えた悲しい 恋の花束
ああ大空に 雲は白く流れて
はてしなく 汽車は走るよ

何んだか誰かに 逢えそうな
そんな気がして旅へ出た
水色のスーツケースの中には
ひめた想いの 歌の数々(かずかず)
ああ高原に 風は青く香りて
夢のごと 汽車は走るよ

南の国には しあわせが
あると誰かが 云っていた
水色のスーツケースの中には
数えきれない 夢の花束
ああ海原(うなばら)に 淡く鴎群れ飛び
はるばると 汽車は走るよ
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