10

僕が10ここで数えたなら 振り返るときにきみはいない
紫陽花の鉢に鍵を落とし 靴音がすぐに小さくなる

新しいきみの幸せを 僕は祈っているから
うれしい報告は電話して 誰よりも先に

窓を開けたとき雨のにおい サッシに腰掛け僕は空を見る
愛する誰かを守っていこう 選んでく道は別々でも

きみともたれた壁紙に 日射しの跡がついてる
それぞれ癖のある優しさで 満たされ続けてた

街角で僕が目をつむると 子供のようによくきみは隠れた

時の力を借りながら 乗り越えてゆけるはずさ
自分の信じてる道ならば あきらめないでいて

さよなら僕らが愛した部屋 最後の鍵は僕が回す
最後の鍵は僕が回す
×