銀のエスカレーター

髪を洗ったの 風のドライアー
冷たいミルクが
のどを通り過ぎる

12時すぎると 目隠しされるの
信じたふりして
胸に抱いて眠るメルヘン

空を昇ってゆく
銀のエスカレーター
素足のまま飛び乗ったら
軽いめまいがする
瞳の彼方何が起きても 驚かないわ

風邪をひかないで 星がささやいた
小さな くしゃみが
夜にこだまするの

知らない世界に 吸い込まれてゆく
不思議な夜遊び
後で叱られてもいいから

どこへ続いてるの
銀のエスカレーター
お気に入りのカーディガンが
街へすべり落ちる
自分の部屋を見失っても 後悔しない

空を昇ってゆく
銀のエスカレーター
素足のまま飛び乗ったら
軽いめまいがする
瞳の彼方何が起きても 驚かないわ
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