夜が冷たい

優しさが 息苦しくて
背を向けた 夜もある
心にもない 嘘をついて
バラードを歌う

お互いの 心の奥は
たやすくは 分からない
砂漠の様な この都会を
歩く旅人

淋しさに 酔えるうちは 恋も 遊びと
涙さえ 涸れたあとの 夜が 冷たい

ぬくもりを 重ねるだけで
救われる 夜もある
その場かぎりの 夢でいいと
指先が語る

虚しさが 吐息に変る
激しさに 身を任せ
夜明けの来ない 空の下を
迷う旅人

きれい事 言えるうちは ただの 気紛れ
言葉さえ 消えたあとの 夜が 冷たい

淋しさに 酔えるうちは すべて 遊びと
涙さえ 涸れたあとの 夜が 冷たい
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