ハイウェイ・クラブ

甘い味だけ していた
夜は まるで隠し事
雨が言葉も奪って
ワイパー 右へ左へ動いた

浮かびあがる 鉄塔の影 突き刺す カミナリ
飛んで消える ライトの声 形もないまま

頭の中 誰かの指 オルガン弾いてた
飛びこむ トンネルの手前 手招きしてるよ

スピードは切り離され
まばたきさえ忘れる
しびれる夢の先は
光の墓場さ
おいでよ ハイウェイ・クラブへ

スピードは切り離され
まばたきさえも要らない
溺れるように うっとりと
ハンドル 離して
おいでよ ハイウェイ・クラブへ
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