夏わかば

とても乾いてた あの夏の空気
白いプリーツ広げた 君のとても 無邪気な姿

まぶしい素足の 指の形まで
この僕を苦しめた 青く甘い 誘い

草の上で はだけた肩先
秘密めいた光を 浴びてそれからの
時は流れた

それでも夏は来る わかば萌え立ち

いくつ試練を 愛は重ねてく
けだるく熟す夏に 記憶だけ甘く
幻のひと

むせる葉陰から 僕を呼ぶ声は
今も沸き立つ想い 誘いながら 消える
夏の甘い めまい
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