あの凪ぎ風にさよなら

防波堤にもたれているあなたを見てると
さよならが嘘みたいね
逆光線 集めながら
幼な馴染みの少年の顔今でも
焼きつけて

凪ぎ風の町から今
夢を描き 旅立つの
一言も好きと言えず
見つめて来た 私を越えて

海鳥が舞う青空 あなたは見上げて
“ごめんよ”と振り返った
瞳の中 少し 濡らし
差し出した手を握りしめてく拳を
忘れない

輝いた素顔のまま
あなたらしく 生きてみて
この場所で この町から
見守ってる 私のために

凪ぎ風の町から今
夢を描き 旅立つの
一言も好きと言えず
見つめて来た 私を越えて
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