終着駅

冷たい冬の駅は
靴音 闇に響く

あなたのこころ 変えられるならば
魂さえも 投げ出す

裏切りも 嘘も 見ない振りをしよう
ガラス越しに 遅すぎる約束さ

微かに動いた あなたの唇に
どんな意味も 読み取れぬ 不条理さ

柱に身体あずけ
ふるえる指に灯す

あなたを失くして 何故に生きている
吐息は 夜風に凍る

この手に残った わずかな温もりを
かき消すように 粉雪が舞いはじめ

何が真実で 何を愛したのか
あなただけが 知っている 不条理さ
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