郷愁

誰もが忘れかけていた
子守唄を
聞かせてくれたような
母の記憶

あなたの優しさにも
気づかないふりして
それでも心で
かみしめてた

陽だまりを見つけたように
あなたの腕に帰りたくなる
信じて 愛して 傷ついて

あなた語りつづけてる
心の中で
人を愛せるならば
何より幸せな事

見失う心細さに
変わりはなく
淋しいと泣いたら
負けのようで

時代に流されても
乾いてはいけない
あなたの言葉を
腕に抱いて

一つ哀しみを知るたび
一つ大人になると言っては
うつむく理由に触れはしない

あなた語りつづけてる
心の中で
決めた道を行くなら
あきらめてはいけないと
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