冬の魔女の消息

絶えず続く雪の中 音もない森に独り
その身に宿る蒼い温度は 自ら凍てつく悲鳴

迷子 抱き上げる腕
熱 …温もり
偽りの日々でも続くなら そばにいてと

なのに
独りよりもこの胸は痛みを
増していくの

それなら、気付いて
こんな 私に気付いて

別れはそう 突然に
あなたの背を見送って

ただ 一つ出来ること
雪のように消えるだけ

二度と触れ得ぬその肌の温度と
引き換えに私の胸には
紅が宿るの

やがて春が訪れるこの森でも
あなたは 思い出してくれる?

孤独な冬の魔女の行方を
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