マボロシの街

数日前に 転んで出来た
痛くて疼く 小さな勲章
眺めているとまるで一つの
島のように街のように

見渡す限りの景色は
灯る光に溢れて 満ちて
暮らすみんなの物語 全てが

君を想ってる間に 膨らみ続けて
次第に重なりあっていた
剥がして終わるのは 寂しくなるから
まだまだこれから これから

古い教室 窓辺に二人
小さな恋でも生まれちゃうかな
空見る男子 そのすぐ横に
見透かした女の子

「ぼんやりは素敵だけれど
何を思うかであなたが変わるよ」
優しく彼女が言ったよ 静かに

悔しいけれど何か すっきりしたかな
心のバネが揺れる
これからどうなる? もっと見てたいよ
けれども 実はね

創造主は この僕でした
受けた傷跡 かさぶたに
閉じ込めたのは 内緒話で
笑い飛ばして しまいましょう

君を想ってる間に 膨らみ続けて
次第に重なりあっていた
剥がれて 落ちても 忘れはしないよ
君との思い出 消えない
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