Hiver

寒い朝の街は 白い息を吐いて
曇ったガラスの向こうは 冬

今日は休みなのに 誘うひともいない
花売る小さな marcheに行こう

白い粉雪が舞う街角で
くるくるまわりながら落ちてきて
消える風花

古いオルゴールの中でひとり踊る
わたしは あなたの
あぁ バレリーナ

駅では 恋人たちが抱き合い
わたしは春を届ける小さな花束を抱き

そしてあなたの 胸のなかへ
とびこむの
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