どろぼう

ただあなたの後ろ姿を ただ見てるのが好きでした
こっそりすれ違ったらいつも 目はそらすけど願っていました

不思議なものですね あたしは欲が出てきたみたい

つのれば深いため息にこぼれれば ハラハラと流れる
あなたはどろぼうで
言えないやっぱり言いたい計り知れず好きですと
あなたはどろぼう

草の匂い潤す空き地で 一番乗りのベンチに座って
靴紐結ぶふりしていつも あなたが来るのを待っていました

空っぽだった心 今はきつい位に埋まってゆく

あなたに気付かれない様チラチラと 目をやれば
切なく鳴き出す胸の音
触れたい こう思うあたしをどうか受け入れて
あなたはどろぼう

不思議なものですね あたしは欲が出てきたみたい

つのれば深いため息にこぼれれば ハラハラと流れる
あなたはどろぼうで
言えないやっぱり言いたい計り知れず好きですと
あなたはどろぼう
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