夜ひらく花の

今日も昨日と同じように彼女は
乾いた風にさらされて土の色をした別荘の庭で
やがて訪れる甘い蜜の香りに身をこがしながら
恋人が来るのを待っておりました
夜ひらく花の鉢を窓におくのが
彼と彼女の間できめられた秘密の合図でした
彼ははたち 彼女は二十もちがうけど
二人だけの部屋で 世にも美しい

今日も昨日と同じように彼女は
乾いた風にさらされて土の色をした別荘の庭で
やがて訪れる甘い蜜の香りに身をこがしながら
恋人が来るのを待っておりました
ひと夜の愛の名残りが眼の下に隈を作っても
そんなものは彼にだって決して
見せはしないでしょう

彼ははたち いつも気ままだけど
彼女は何もかも許すすべをしっている
彼ははたち 彼女は二十もちがうけど
抱かれている時は もはや年はない

今日も昨日と同じように彼女は
乾いた風にさらされて土の色をした別荘の庭で
やがて訪れる甘い蜜の香りに身をこがしながら
恋人が来るのを待っておりました
ラララ…
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