燈る街

あの日から どれくらい経っただろう
あの日から どれだけ笑えただろう

忘れる事なんて きっと出来ないけれど
それでもこうして 今を生きている

あの日から 色んな出来事が起きて
あの日から 少しだけ暗闇を知った

僕の力がまるで ちっぽけだって事も
否が応もないほどに 思い知らされたよ

それでも僕たちは涙を拭って
それでも僕たちは優しさを持ち寄って
再び立ち上がるまでの長い長い道のりを
君も僕も 歩き始めている

あの日まで 当たり前だと思ってた
あの日まで 平凡が大嫌いだった

だけどどうだろう 何気ない様な日々が
こんなに大切で 愛おしかったなんて

あれから僕たちは少しずつ変わって
あれから僕たちは強さの意味を知って
再び会おうといつか交わした小さな約束が
今日も明日も この街に灯を燈す

寂しさはきっと無くならないよ むしろ増えて行くばかりだよ
それでも歩いて行くんだよ 今までも これからも

もしも一人じゃ背負い切れない時には
堪えられないほどに悲しい時は
いつだってこの場所に帰って来ればいい この街は
いつまでもずっと 君の街なんだよ

悲しみを誰よりも多く知っている君の笑顔が
これからもずっと この街に灯を燈す
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