すぐに

長く続く坂道を登れば赤い屋根が見える
君が窓から顔を出して手を振る

少し伸びた前髪がカーテンと揺れてる
自転車置き場に隠れて君を待つ

すぐに見つかるかくれんぼも
すぐに捕まる鬼ごっこも
二人ならそれで楽しい
君の好きなあのアイスを
二人だけのあの合図で
銀紙の中に閉じ込めた

いつも遅れてくるのにこんな日は時間通りで
バスのドアが開いたらもうすぐさよなら

すぐに見つからなくなった
すぐに捕まらなくなった
一人ならそれが寂しい
君の好きなあのアイスも二人だけのあの合図も
銀紙の中に閉じ込めた

長く続く坂道を下っていく君が見える
僕は窓から顔を出して手を振る
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