空色申告

僕の大切な 空色のベイビー
代わりの利くあたり 可愛くて好きだよ
毒にも薬にも ならないんだけど
どこにも 行かないでくれる

僕今度彼女と 旅行してくるよ
だから良い子にして お留守番しててね
たくさん遊んだら お土産に新しい
ボールペンを買って帰るね

君はなんでも聞いてくれる
なんでもないが無くなるまで
お世辞のひとつも言えないのが
君の愛すべきところさ

大好きだよ僕の 空色のベイビー
今日は彼女とね 喧嘩別れしたよ
あいつ僕のこと イヌ野郎だなんて
言ってくれたよ笑っちまうだろ

君になんでも書いてあげる
なんでもないが無くなるまで
何されたって無抵抗が
君の愛すべきところさ

イヌと寝た女の話はもう良いとしましょう
心臓は初めから一つだけだったわけだし
それがそれ以下になるわけでもない
だけどどうでしょう、
雨に唄う気になんてなれないし
まして太陽にさえ照らしてんじゃねぇと腹が立ってしまう、
この気持ちは なんなんでしょう

代わりに笑ってくれる?
それか隣で君も泣いてくれる?
いややっぱどっちももう頼まないわ
だって君はただ空色のジャケットを着た
ダイアリー

なんでも聞いてくれる
なんでもないが無くなるまで
なんでもないが無くなったら
さよなら、また次の君へ
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