Sweet Rain

19:00の街を濡らす 甘い雨なら
約束を守れぬ君 赦(ゆる)すでしょうか
夜が降りたら 赤いバラさえ
色の行方を持てあますから
その棘はただ 花盗人を
傷つけるだけ 墜ちてゆくだけ
ごめんよ 僕は行く 遠くへ
何にも知らぬ君 残して

初めての出会いの日も 雨に濡れてた
目にかかる前髪だけ 気にしていたね
夜が明けたら 甘い香りも
風にまぎれて 消えてゆくから
強い陽射しが ふたりの影を
黒く塗るだけ 焼きつけるだけ
ごめんよ 僕は行く ひとりで
手紙も届かない何処かへ

もう話しかけないで 君の言葉を
僕はまだ 心では信じている
細い指先も 優しい笑みも
瞳も 唇も 僕は…

ごめんよ 僕は行く 遠くへ
何にも知らぬ君 残して

ごめんよ 僕は行く ひとりで
誰にも 行き先は告げずに

19:00の街を濡らす
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