旅の酒~放浪編~

雪道の 溶ける頃
夏告草(クロッカス)の 花が咲き
露草 踏みながら 
足跡振りむけば 遥かに故郷(ふるさと)が
夕焼け 海鳴り 風の縄のれん 
はぐれた懐(こころ) 道づれに 
淋しいもんだね つれないもんだね
ひとり…旅の酒

漁火が ちらちらと 
面影を またゆらす
呑みほす コップ酒 
目がしらおさえても 涙のあの女(ひと)が
止まり木 ため息 独り鴎うた
あしたは何処へ 流れ星
切ないもんだね 泣かせるもんだね
ひとり…旅の酒

夕やけ 海鳴り 風の縄のれん
はぐれた懐(こころ)道づれに 
淋しいもんだね つれないもんだね
ひとり…旅の酒
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