星の砂

白々と体に月光を浴びて
砂浜 かすかな波の満ち引きも
そっと目を閉じていても聞こえます
足をとられながら歩いて行く

体の先がとても冷たい
どこに行けばいいんだろう
こうして果てなき道を私は歩いて行くの

僕の見た柔らかい砂は
ビンに詰まった星の砂
小さいとき机の隅に
置いてあった星の砂

あったかい波風が僕に火をつけた
手のひらいっぱいに 貝殻を拾った
大きい直径10cm位の
うずまき状の貝殻がひときわ目立つ

貝を手にとり顔の横 耳に近づけてみるよ
何か音が聞こえるよ
離したり 近づけたり

夕暮れ時 波打ち際を
全速力で走るんだ
僕の足にからまる砂は
海とまざった星の砂

僕の見た柔らかい砂は
ビンに詰まった星の砂
小さいとき机の隅に
置いてあった星の砂

夕暮れ時 波打ち際を
全速力で走るんだ
僕の足にからまる砂は
海とまざった星の砂

暗幕の世界に一つだけ光る
宙に舞いあがれ!星の砂
きっと僕は最後に本当の星になれる
宙に舞いあがれ!星の砂
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