自転車に乗って

夜もふけ 待ち合わせ
自転車に乗って君を乗せ
公園へ走らせる
誰もいない街は僕らのもの
肩を掴む君の手が
静かに脈打つ青い夜を
遠くを見た君の目が
確かな今日を映していく
流れていくアスファルト
オレンジの街灯や白いライト
大通り 走り抜けて
遠くで聴こえた街のクラクション
ふざけたりして 笑ったりして
からかい合ったり とぼけたりして
かけていくその日々を
当たり前のように思っていた

戻らない日々をスピードにのって
果てしない道をスピードにのって
通り過ぎる日々をスピードにのって
君をのせて走るスピードにのって

公園の青いベンチ
腰かけて話す未来の事
缶ジュース 飲みながら
朝になるまでずっと喋ったりして
君はいつも頷いて
幸せそうに笑っていた
遠くを見て気付かないふり
本当は少し泣いていた

戻らない日々をスピードにのって
果てしない道をスピードにのって
通り過ぎる日々をスピードにのって
君をのせて走るスピードにのって

夜を越え 朝を越え
別れていった僕らは風の中
時を超え 日々を越え
あの日の君を乗せたまま

戻らない日々をスピードにのって
果てしない道をスピードにのって
通り過ぎる日々をスピードにのって
君をのせて走るスピードにのって
今日もまた僕らはビートに乗って
ストロークして走るリズムにのって
戻らない日々をスピードにのって
果てしない道をスピードにのって
通り過ぎる日々をスピードにのって
君をのせて走るスピードにのって
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