星空メモリアル

「365日に一度だけの記念日」
そんなのより昔は誕生日の方が好きだった
プレゼントもケーキも楽しい時間も自分のためにある気がしてた

私に嬉しそうに「ある日」の話を語ってる
いつからかその声が聞き飽きたストーリー ときめきに変えてた

今なら少しだけ分かる 夏の夜空の輝きが
喜びも悲しみもまた この空を飾るだけの軌跡
星よりも煌めいている二人の七夕ものがたり
右手に広く温かい 左手に細く優しい
気持ちが想いが言葉が 繋がってやっと星座になる
笑顔で見つめ合い私の手を繋いだ
彦星(パパ)と織姫(ママ)のものがたり

「365日に一度も会えなかった」
そんな話すぐに信じる事が出来ないほど
いつもくっついて そして一緒に笑って
夏の星座を眺めているから

どんなに離れた場所にいても
いつかは結ばれる 二人の距離は今
私に向け 昔の 想いを繋いでる

この広い夜空に立てた何億年分もの灯を
この永遠と変わりない全ての星が飾られた指輪を
二人だけの過去に贈るよ 星空メモリアル
もし私たちが消えてもこの想いは消えないから
今日生まれたこの想いは毎年誕生日を祝われる
神話よりたくさんのおめでとうを贈るよ
二人の月日を繋いで

いつかの七月七日 ママの涙のわけを
聞いているだけの私も意味のわからない涙が出た
それを見てママは微笑んだ「あなたも私にそっくりね」って
両腕で抱きしめてくれた 想いが繋がってく

今度生まれてくる時も必ず二人の娘に
そして生まれ持つ星座は 今と同じおひつじ座がいいと
短冊に願いをかけるよ 星空メモリアル
いつか私の好きな人に 飽きるほど聞かせてあげるよ
星空に映し出される 永遠に繋がった愛の神話
いつまでも離さない この星空の下
私の両手を繋ぐ手
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