面影の女

白いうなじに 細い肩
着物が似合う 女(ひと)だった
思い出だけを この俺に
残してどこへ 消えたのか
いとしいお前の
いとしいお前の 面影よ

辛い過去(むかし)が あったのか
幸せ薄い 女(ひと)だった
ふたりで強く 生きようと
誓ったはずの 愛なのに
瞼に浮かぶよ
瞼に浮かぶよ 面影が

風に乱れた 黒髪が
愁いを誘う 女(ひと)だった
お前のいない この道に
木枯らしだけが 泣いている
いとしいお前の
いとしいお前の 面影よ
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