アングル

街を歩くと決まって僕を塗り潰す
絵画のような 色とりどりの 色んな人間模様
その先にある 物語

水たまりで我に返る
映った僕 今日はどんな顔してる?
何が知りたい? 誰に会いたい?
変な焦りが押し寄せるんだ

頭ごなしの自分らしさ
その影に引きずられるように
東へ西へ走ってる
本当の自分捜してる

目障りな放射線が 頭を張り巡るよ
見せびらかす為の天使 ひた隠す裏の悪魔
時にかいくぐってみたり
束ねて抱きしめたりしてさ
付き合って行くしか無いだろう
明日はどんな僕を知る

季節とともに変わってく
街の装いに溶け込んでく僕らは
またそれぞれの そう 別々の
道に流れて行くのさ

開発途上のオリジナリティー
誰かと比べて泣き笑って
時間の軸を漂ってる
まだ終わってないと信じてる

耳障りな雑音が 心を埋め尽くすよ
明日への不安なのか 未来への期待なのか
アバウトに探り当てた 答えが的を射たりしてさ
遣い切れない日もあるけど
そんな僕に幸あれ

自分でさえも自分を知らない
生まれたての真っ白な円さ
時計の針が進んだ分だけ
笑顔の分だけ 涙の分だけ
様々に彩られた扇は今日も角度を広げ
死に際コンプリートして
初めて僕を知る
僕が何たるかを知る

多分 きっと そうかな

気まぐれな放射線が 頭を掻き乱すよ
不器用な欲望と 身勝手な思いやりと
憎んで遠ざけてみたり
讃えて寄り添ったりしてさ
付き合って行くしか無いだろう
明日はどんな僕が居る

気付いていない僕が居るかも
まだ 知らない 僕のアングル
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