弦の月

俺のつま弾(ひ)く ギターに合わせ
酔って替え歌 歌ったあの日
男ふたりで 笑い転げて
涙流した 夜の海
暗い夜空で 瞬(またた)く星に
釣(つ)られて笑うか 弦(いと)の月

「流れ星なら 私の涙…」
キザな女に 振り回された
俺とお前で 意地張り合って
今じゃ笑って 話せるよ
胸の痛みも 心の傷も
いやしてくれそな 弦(いと)の月

夜の砂浜 男がひとり
朽(く)ちた小舟に 背中を預け
一人ぼっちで つま弾(び)く曲は
あの日別れた 友の唄
俺が泣いてて 何か悪いか
見上げる空には 弦(いと)の月
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