地球よ私のために廻れ!

来る日も 行く日も 電車に揺られ
ハンコで押したよな 会社勤め
晴れでも 雨でも おかまいなしに
小間使いにお茶汲みにコピー取り
週末 休日 掃除 洗濯
捨身の残業に 身を滅ぼす
男は度胸で 女は若さ
コシカケ4年目に 風が吹いてる

あの学生時代 華やかりし日々
溜め息混じりに 時は色を変える

そうさ それでも世界は廻る
広い宇宙の片隅で廻る
花が咲く 時は短し 恋する乙女
地球よ 私のために廻れ

潮時 引き時 判っていても
止むに止まれぬ事情 あるってもんよ
日毎に 夜毎に 坂を降りてく
胸の内は密かに大忙し

入社したての頃 優しかった彼は
結婚したあげく パパになると言う

そうさ それでも世界は廻る
時を刻んで明日へと廻る
西山の退社届けを横目で送る
地球よ 私のために廻れ

そうさ それでも世界は廻る
広い宇宙の片隅で廻る
夢だけは 失くさないでと 誰かが歌う
地球よ 私のために廻れ!
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