みなと町 小樽

ふりしきる雨に 肩を寄せながら
そぞろ歩いたね 運河のほとり
別れ言葉が 言いだせなくて
ただ見つめてた ガス燈(ライト)
ああ あの日と同じ 雨が降る
おもいでの おもいでの みなと町 小樽

北国の駅を いくつ乗りかえて
春を探したね ちいさな春を
めぐり逢うのが 遅かったのと
この指噛んで 泣いた人
ああ あの日も こんな雨だった
たそがれの たそがれの わかれ町 小樽

リラ冷えの町で 今も待つという
うわさ哀しいね 愛しさつのる
抱いてやりたい もう一度だけ
しあわせ薄い うしろ影
ああ あの日と同じ 雨に泣く
おもかげの おもかげの みなと町 小樽
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